ケトジェニックダイエット後に起こるリバウンドの原因とは?【対処法も紹介】

ケトジェニックダイエットを成功させたけど「リバウンドしてしまった。」という人は少なくないのではないでしょうか?

多くの人は、糖質制限をやめた途端「太った。」ということが多いと思います。

「なぜ、ケトジェニックダイエット後に糖質を摂ると太るのか?」というと、それは【耐糖能】が低下してしまうからです。

耐糖能というのは【糖質(ブドウ糖)を処理する能力】のことです。

ケトジェニックダイエット中に糖質制限をすると、糖質を処理する能力が低下してしまい、分解しきれない分が脂肪に回り、太ってしまうということです。

そこで本記事では、【ケトジェニックダイエットとリバウンド】について詳しく解説していきたいと思います。

血中の糖分を分解する【耐糖能】が低下するから

冒頭でも申し上げたように、ケトジェニックダイエットでリバウンドしてしまうのは【耐糖能】が低下してしまうからです。

耐糖能について詳しく紹介すると以下の通りになります。

耐糖能について

【ブドウ糖を処理する能力のこと】
▷糖質を摂取したあとにインスリンが正常に分泌されて血糖値が低下するかどうか示した数値

ケトジェニックダイエットでは、糖質制限をするので、この耐糖能が一時的に衰えた状態になってしまうのです。

耐糖能が衰えた状態で、糖質量をいきなり元に戻すと、糖質を処理しきれなくて【脂肪になる】ということが起きてしまいます。

耐糖能が低下した状態で糖質を摂取すると「どうなるのか?」ということを山本義徳先生は以下のように述べています。

糖質を摂取していないとインスリンの分泌能力が衰え、インスリン感受性も低下するというわけです。
糖質制限を終了して糖質を大量に食べるようになると、血液中の糖分を処理しきれず、それが体脂肪に回ってしまうため、リバウンドが起こります。

『脂肪酸とケトン体〜糖質制限ダイエットの科学〜』 山本義徳

ケトジェニックダイエットでのリバウンドの原因は、耐糖能が衰えて、【インスリン感受性が低下】するというのが大きな原因です。

このインスリン感受性を回復させるのが重要なのですが、それを回復させるのに役立つサプリメントを紹介したいと思います。

インスリン感受性を回復させるために役立つサプリメント

ケトジェニックダイエットに詳しい、山本義徳先生が【インスリンの感受性回復に役立つサプリメント】を書籍の中で以下のような【種類・摂取量】を推奨しています。

・αリポ酸を朝食後と夕食後に100~300mgずつ摂取。できればR体のものを。
・アルギニンを空腹時あるいはトレーニング時に4~6グラム、1日量として摂取。
・クロムのサプリメントを朝食後と夕食後に200~300μgずつ
・亜鉛が不足しないように注意。一日に30mgは摂取を。
・その他にもシナモンパウダーを小さじ一杯くらいオートミールに振りかけて食べたり、コロソリン酸が含まれるバナバ茶を飲んだりするのも効果的です。

『脂肪酸とケトン体〜糖質制限ダイエットの科学〜』 山本義徳

と紹介しております。

ここからは、これらのサプリメントが「本当にインスリン感受性を回復させるのか?」ということについて掘り下げて紹介していきたいと思います!

αリポ酸

まず【αリポ酸】についての効果を見てみましょう。

アルファリポ酸というのは【ビタミン様物質】のことで、牛や豚の内臓系やほうれん草、トマト、ブロッコリーに含まれている成分です。

ですが、食材に含まれている量というのは少なく、こういった意識してαリポ酸が必要な場合は、サプリメントから摂取する必要があるでしょう。

αリポ酸を2型糖尿病患者に摂取させる研究で、見事にインスリン感受性と糖代謝機能が改善されたという結果が出ているので、αリポ酸の効果は確かなものであるといえるでしょう。

αリポ酸の効果についての研究

・αリポ酸を2型糖尿病患者に600〜1,800mg/日、4週間摂取させた
【結果】▷インスリン感受性、糖代謝機能の改善が見られた

【参考】α-リポ酸の安全性・有効性情報 (痩身効果との関連)

アルギニン

2つ目は【アルギニン】です。

アルギニンは、アミノ酸の1種で【非必須アミノ酸】に分類されます。

非必須アミノ酸というのは、体内でも生成できるアミノ酸のことを指し、反対に体内で生成できないアミノ酸を【必須アミノ酸】といいます。

下記の研究で甲状腺機能が低下している人には、インスリン感受性を回復させる効果は期待できないが、健常者にはその効果が期待できると結果が出ているので、アルギニンもインスリン感受性回復の効果が見込めることが確かです。
甲状腺機能とアルギニンによるインスリン分泌【鈴木洋】

クロム

3つ目は【クロム】です。

クロムはミネラルの1種で、血糖値や血圧、コレステロール値を下げる効果などを持っていて、人間の体を健康に保つために非常に重要な役割を持っています。

その中でも特に【インスリンの働きを助ける効果】が1番の特徴です。

クロムの効果

・インスリンは食後の血糖値の上昇によって分泌される成分
【役割】▷インスリン受容体と結合し、ブドウ糖の取り込みを促す

クロムは【上記】のインスリンの効果を増進させブドウ糖の代謝を加速させる
【参考】クロム

クロムは、インスリンの働きを活発化させ、ブドウ糖の代謝を向上させる機能を持っているので、クロムもケトジェニックダイエットのリバウンド対策に効果ありと考えて良いです。

亜鉛

4つ目は【亜鉛】です。

亜鉛は、牡蠣などに多く含まれるミネラルの1種です。

亜鉛は【糖尿病患者に亜鉛の減少が認められた】ことから【インスリン】との関係がかなりあるのではないかということが分かっています。

また、実験によって【関連性あり】との結果も出ているので、亜鉛もインスリン感受性の回復に効果があると考えても良いと思います。

亜鉛の効果について

・亜鉛はインスリンの結晶体構造形成に必要
・酸化ストレスに対して抗酸化作用を示す
・糖尿病の発症、進行に亜鉛代謝異常が関与していることが明らかになってる
【参考】『亜鉛と糖尿病』 田蒔 基行,藤谷与士夫
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/69/1/69_15/_pdf/-char/ja

シナモン

次は【シナモン】です。

シナモンは、調味料として、私たちの生活にもよく出てくるので馴染み深いと思います。

「シナモンのなにがインスリン感受性の回復に役立つのか?」というと【プロシアニジン】という成分です。

プロシアニジンが含まれるのは、シナモンだけでなく、他の食品にも含まれるので、紹介しておきます。

プロシアニジンが含まれる食材

【プロシアニジンが含まれる食材】
▷カカオ・シナモン・黒大豆・グレープシード

プロシアニジンは以下の研究で、【インスリン分泌増強作用】があることが確かになっています。

プロシアニジンの効果

・インスリン分泌増強作用あり
・血糖上昇を抑制する
・脂肪の蓄積を抑制する
【参考】『プロシアニジンの新たな生体機能調節・プロシアニジンの肥満・高血糖予防効果』 山下 陽子, 芦田 均

なので、シナモンもインスリン感受性の回復に効果があることが分かります。

バナバ茶

最後は【バナバ茶】です。

バナバ茶とは、バナバというフィリピンやインドネシアなどの東南アジアの植物で作られたお茶になります。

このバナバ茶には【インスリンと同様の作用】を持っていることが研究から明らかになっています。

詳しくいうと、バナバ茶に含まれる【コロソリン酸】という成分が、インスリンに非常によく似た動きをし、血糖値を下げることが分かっているのです。
【参考】『インスリンを介さないGLUT4トランスローケーションの情報伝達について』 三浦 俊宏

バナバ茶には、インスリン感受性を高める効果というよりも【インスリンが無くても血糖値を下げれる】という効果があるので、飲むことが推奨されているのだと思います!

まとめ

今回は【ケトジェニックダイエットとリバウンド】についてご紹介させて頂きました。

内容をまとめると、ケトジェニックダイエットで起きるリバウンドの原因は【インスリン感受性が低下し、糖をうまく分解できなくなってしまうから】ということをお話しました。

ケトジェニックダイエットでリバウンドしてしまう人のほとんどがこのケースだと思うので、食事を糖質ありの状態に戻す際は、今回紹介したサプリメントを活用して、インスリン感受性を回復させるようにしていきましょう!

それでは!

本記事のまとめ

・リバウンドの主な原因は【インスリン感受性の低下】
・糖質ありの食事に戻すときに注意が必要!
・インスリン感受性を回復させるサプリメントを活用しよう
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