ケトジェニックダイエットに副作用や危険性はある?気をつけるべきポイントは?

【糖質制限+脂質摂取】でケトン体を体内に増やして痩せるケトジェニックダイエット。

他のダイエットと比べて比較的【食事制限の緩い】ダイエット法なので、最近流行りつつあります。

そんなケトジェニックダイエットに「副作用や危険性はないのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

確かに【脂質中心の食生活】と聞くと、なにかリスクがあってもおかしくはないと考えるのが普通だと思います。

結論を先に言うと、ケトジェニックダイエットに【重大な副作用や危険性はない】といえます。

ですが、副作用に近いものなどは存在するのは確かです。

そこで本記事では【ケトジェニックダイエットの副作用・危険性】的なものについて詳しく解説していきたいと思います。

ケトジェニックダイエットの副作用や危険性について

ケトジェニックダイエットの副作用・危険性といえるものを3つ挙げましたので、ご覧ください。

初期段階に糖質不足による体調不良が起きる

1つ目は【初期段階に糖質不足で体調不良が起きる可能性がある】です。

私たちは通常、糖質からエネルギーを生み出す【解糖系】というエネルギー回路を使用して活動しています。

糖質の摂取量が適量であれば何の問題もないのですが、糖質は摂りすぎてしまうと【体脂肪】として体内に蓄積されやすいという特性を持っています。

人の体には、筋肉や肝臓で糖を貯めたり使ったりする、(エネルギーとして燃える)「グリコーゲン」という貯蔵システムがあります。糖が余ると、使いきれなかった分はインスリンの働きにより中性脂肪として蓄えられるため、太るのです。

『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』 斎藤糧三

このような1連の流れから【糖質は太りやすい】【太る元凶】などと考えられているのです。

そこでケトジェニックダイエットでは、糖質をカットすることで、一旦、体内の糖質を枯渇させます。

そうすることで解糖系ではなく、脂質をメインエネルギーとする【ケトン体回路】を呼び起こすことで、体脂肪をエネルギー源にしながら痩せることができるという仕組みです。

あえて糖質を摂らず、ずっと枯渇した状態にしておくと、代わりにエネルギーとなるケトン体を供給しなければならないので、ケトン体回路が活発に回り続ける。つまり脂肪細胞中の中性脂肪がどんどん分解放出されることになります。この活発な状態を「ケトジェニック状態」と名付けています。

『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』 斎藤糧三

このような主となるエネルギーが【糖質▷脂質】に切り替わるまでの、ケトジェニックダイエット初期というのは、ただただ糖質が不足している状態になります。

なので、低血糖による【ふらつき・頭痛・いらつきなど】といった体調不良が生じる可能性があるのです。

ケトジェニック状態になるまでは【我慢】が必要となるので、体調不良に陥っても、焦らずに対処しましょう!

筋肉の合成が起きにくくなる

2つ目の副作用的なものとしては【筋肉の合成が起きにくくなる】という点です。

ケトジェニックダイエットでは、糖質をほとんど摂らないので【インスリン】が分泌される機会が少なくなります。

実は、このインスリンは【筋肉の合成】に大きく関わっています。

インスリンの分泌の減少というのは【筋肉がつきづらくなってしまう原因】になるのです。

問題となるのは、糖質制限中はインスリンの分泌が少なくなるため、タンパク質合成が起こりにくくなることです。
インスリンはPL3k⇒akt経路を活性化し、mTORを抑制するTSC1/TSC/2をリン酸化して不活化するため、mTORを活性化し、p70S6kや4E−BP1などのリン酸化を起こしタンパク質を合成します。

『脂肪酸とケトン体〜糖質制限ダイエットの科学〜』 山本義徳

上記の話を簡単にまとめると【インスリンは筋肉の成長を妨げようとする働きをするものを妨害する役割】を持っているということです。

では、「ケトジェニックダイエット中は筋肉の成長は期待できないのか?」というのかというと、そうではありません。

そのことについては以下の記事を参考にしてみてください。

ケトジェニックダイエットをやってはいけない・控えるべき人もいる

最後は【危険性】についてです。

ケトジェニックダイエットは基本的に誰でも行うことのできるダイエット法ですが、なかには【やってはいけない人・実施を控えるべき人】がいます。

それは以下のような人たちがそれに該当します。

◎糖尿病と診断され、治療中の人
◎腎機能が低下している人:「クレアチニン濃度」の数値が基準値外
◎肝機能が低下している人:ALT(GPT)、AST(GOT)、γ−GTPの数値が基準値外
◎尿酸値が高い人:尿酸値の数値が基準値外
特に糖尿病の人は必ず主治医に相談を。

『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』 斎藤糧三

上記に当てはまるような健康状態・数値の人はケトジェニックダイエットは控える、または、医師に相談の上、実施しましょう。

糖質制限は糖尿病の治療法でもあるのですが、インスリンや血糖降下剤の使用中の人は、血糖値の降下や低血糖の発作を起こす危険性があるので、注意が必要なのです。

まとめ

今回は【ケトジェニックダイエットの副作用・危険性】についてご紹介させていただきました。

重大な副作用や危険性はないものの、それに近いものはあるので、実施する上では、しっかりと気をつけていきましょう!

それでは!

本記事のまとめ

・ケトジェニックダイエット初期は糖質不足で体調不良が起こるかも。

・ケトジェニックダイエットは筋肉の合成が起きにくい状態になる。

・体質・健康面によってはケトジェニックダイエットが実施できない場合もある。

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